【好きな一説】魔法使いの嫁⓬巻「知っているかい?ひとつの事実をたくさんの言葉で表現することもできるし、たくさんの事実をひとつの言葉で纏(まと)めてしまうこともできるんだ。」

「知っているかい?ひとつの事実をたくさんのことばで表現することもできるし、たくさんの事実をひとつの言葉で纏めてしまうこともできるんだ。

 

(ーサイモンー『魔法使いの嫁』⓬巻より) 


会話の内容の🌟魅力🌟


主人公のチセ と ”守り手”を目指すアリスと、

神父サイモンとの会話。

 

人に頼ることが苦手なチセが、

夜中、サイモンに車のお迎えをお願いをした。

その事実からチセとアリスは「友達」なんだとサイモンは思った。

 

しかしチセとアリスは、友達?という感覚は言われてから気付いたみたい。

不器用な二人は、「友達」と表すのに少し壁があったのかもしれません。

それに、初対面では敵対していたので、、、。

 

 

同じものを見ても、見る人によって解釈が変わる。

人の数だけ考えや価値観、感じることが違う。

本も、読者によって感じることが違う。読書の醍醐味です。

 

 

きっと、どんな言葉で表しても大事なことは変わらないこともある。

家族、友達、恋人、親子、夫婦。纏めると、どれも”大切”。

 

 

 


チセとアリスとサイモンとは?


チセとアリスの境遇は似ていて、年齢も近く接点も多いことから”敵対”から”友人”に

変わる。

 

 

【チセ】主人公

◍本名:羽鳥 智世

◍”魔法使いエリアス”の弟子、エリアスの”人間の先生”、エリアスの嫁

⇒多分どれも、エリアスの”大切な人”という意味なのかな?

【アリス】

◍本名:不明

◍元ストリートチルドレンで薬の売人、今は魔術師レンフレットの弟子?護り手?娘?家族?⇒どれも”大切”と表現できると思う。

【サイモン】

◍本名:サイモン・カラム

◍神父、エリアスの監視人(協会)

◍表裏がない。エリアスは”裏”を感じているが内容は明らかにはされていない。

”隣人”が見える謎の多い人物。特技を持つが、、、⓫巻で過去が明らかになる。


!ココから先は用語をおさらい!(❿⓫巻より)


☁魔法使いと魔術師の違いとは?

☁協会(教会)とは?

☁魔法使いと魔術師の違い


魔法使いと魔術師の違いは、魔力の使い方

 

【魔法使い】

周囲から魔力を取り込むので、”彼ら”との相性が必要。

 

【魔術師】

身体の中で魔術を作る。

 

どちらも「知る」事が大事。

「彼ら」や「理り」を理解しようとすること。

魔法は、助けを必要とする者に、手を差し伸べるために発展してきたものでもある。

 

 

☁協会とは?


協会とは、「監視」「維持」「排除」を役割とした、多宗教組織。

(以前は「教会」と呼ばれていた。)

穏健派や不寛容派があり、多宗教なのもあって一枚岩ではない。

 

<監視>雄鶏(おんどり)と鳩

人間にとって危険で隠されたもの。妖精や亜人、悪魔や魔物などが、

人間や人間と共存している者たちに危険が及ばないように”監視”する。

 

<維持>鴉(からす)と蟻

危険と判断された対象と接触して妥協案を探る”維持”。

 

<排除>狼と飛蝗(ばった)

人間に害があると判断したとき”排除”に移る。

 

<羊飼い>

トップとしてこれらを纏(まと)めている。

 

 

 

魔法使いの嫁 10 (Blade Comics)
魔法使いの嫁 11 (Blade Comics)